第6回:実績指数を高める方法は?

船井総合研究所 運営チーム(以下「運営チーム」と称する) 実績指数は、回復期リハの質を表す指標として導入され、これからはさらに病院の経営を左右する重要な数値となっていきます。

工藤氏 そうですね。実績指数を高めるポイントとしては、「在棟期間の短縮」ならびに「FIM利得の改善」が重要になります。ただ、現状で実績指数が27ギリギリのところは、短期間で37まで高めるのはかなり厳しいでしょうね。

運営チーム はい。実際に実績指数が37を超えている病院がありますが、そういった病院は、FIM得点が低い状態、つまり発症早期からの患者を積極的に受け入れており、医師・看護職員としっかり連携しながら積極的なリハビリを実施しています。また、カンファレンスを定期的に行っており、ベッドコントロールも非常にスムーズです。

工藤氏 病床機能分化をさらに推進していく中では、回復期リハでは、いかに発症早期の患者を受け入れることができるかはポイントになりますよね。現状、実績指数が27ギリギリの病院については、この2年間で段階的にステップアップして、37に近づけていくことが、経営的にも医療の質としても重要になっていきますね。

運営チーム その通りだと思います。我々のご支援先でも実績指数27ギリギリのところがありますが、まずは30をひとつの目標としています。単純に在棟期間だけで改善させようとすると、10%以上期間を短縮させる必要性が出てきますから、発症早期の患者の受入れや入棟時FIM評価の適正化、計算除外患者を調整し、総合的に実績指数の向上を図っています。

工藤氏 もう1つ注意したいポイントは、入退院支援ですね。実績指数を高めようとすると、ベッド回転率が高まり、稼働率が低下しやすいので、前方施設との連携が重要になります。

運営チーム はい。ベッド回転率が上昇すると稼働率が低下することは急性期病院で明らかになっています。これから回復期リハは、質を高めながら稼働率を維持・向上していくために、徹底した連携、営業活動が重要になりますね。

工藤氏 さらに、回復期リハでは在棟期間の短縮が患者満足度の低下につながりやすいので、退院後の関係機関と密な連携を行うことが重要です。

運営チーム 仰る通りだと思います。病院の評判を落としかねない部分なので、医療と介護のシームレスな連携を徹底し、安心して退院まで運べるようにしていきたいところです。

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2018年度の診療報酬改定では、地域包括ケア病棟の新しい施設基準が明らかになり、地域包括ケアシステムの中で、中小病院に今後期待される役割、2025年までに持つべき機能の道筋が明示されました。
今後、199床以下の中小病院は、どのように生き残っていけばいいのか?
本セミナーでは、株式会社MMオフィス 代表取締役 工藤 高 氏より診療報酬改定のポイントと対応について解説いただき、医療法人瑞心会 理事長 渡辺病院 院長 渡邊 靖之 先生からは、地域包括ケア病棟を含めた医療・介護複合グループの組み立てについてパネルディスカッション形式でお話いただきます。
また、船井総研講座では、地域包括ケア病棟の稼働率を上げるためのサブアキュート実践ノウハウ30というテーマで明日から使える実践ノウハウをお伝えいたします。

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セミナー概要

日程 ◆ 2018年4月8日(日)

時間 ◆ 13:00~17:00(受付時間12:30~)

場所 ◆ TKP東京駅前カンファレンスセンター

料金 ◆ 一般企業:32,400円(税抜)/会員企業:25,920円(税抜)

【基調講演】
2018年診療報酬改定のポイントと対応
株式会社 MMオフィス
代表取締役 工藤 高 氏
【パネルディスカッション】
地域密着型 医療・介護グループの対応
株式会社 MMオフィス
代表取締役 工藤 高 氏

医療法人瑞心会 理事長
渡辺病院 院長
渡邊 靖之 先生

株式会社船井総合研究所
執行役員 出口 恭平
【実践ノウハウ講座】
地域包括ケアのサブアキュート
実践ノウハウ30
株式会社船井総合研究所
地域包括ケア支援部
部長 運営チーム 淳

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