医療法人 公仁会 姫路中央病院

医療法人 公仁会 姫路中央病院

病院経営とマネジメント

医療法人 公仁会 院長 金丸 太一 氏

 姫路市飾磨区にある同院は、HCU、一般病棟(DPC)、回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病棟を合わせ持つ235床の急性期を担う病院だ。周囲には大規模病院や高い専門性を持つ病院が点在している。姫路地区の急性期を担いつつ、大規模病院では手が回らない患者さんに対する医療も提供していく体制づくりを目指している。そのためにも、病病連携はもちろんのこと、高度急性期にも負けない医療レベルと専門性が必要だと語っている。

地域の医療需要を考えての病院経営

同院は、地域住民の方へ総合的な急性期医療を提供する体制を備えている。その中でも消化器系には一番力を入れている。特に、内視鏡センターで実施している胃内視鏡や大腸内視鏡の検査数は地域でもトップクラスだ。さらには、IBD(潰瘍性大腸疾患)も専門的に診療しており、知名度は、かなり高い。医師、看護師、管理栄養士などが参加する「IBDチーム」を作って患者さんに寄り添った治療を行っている。また、手術に関しては、鼠経ヘルニアや胆石症などの良性疾患から、大腸がんや胃がんなどの悪性疾患まで幅広く対応しており、積極的に腹腔鏡を用いて実施している。その他にも、神経内科については、認知症を専門としている理事長の東先生自らが、献身的に診療を行っている。多い時には1日に100人以上も診察することがあるそうだ。神経内科は特に他の診療科との連携が構築されており、パーキンソン病などの病状に応じて脳神経外科の医師と相談を行い、患者さんのニーズがあれば、機能的手術を行っている。脳神経外科については、先述した以外にも、ガンマナイフを用いた高度な治療ができるよう体制を整備し、脳腫瘍の治療に力を入れている。脳血管系については、周辺の医療圏ではもともと脳神経外科を専門的に行っている病院が多く、激戦区だ。4年後に合併する大規模病院を含め、競合がひしめいている。そのため、周辺医療機関の動向を伺いながら、連携を強めつつ、需要に応じて診療科の方針を決めていく予定だ。また整形外科については、地域の高齢化に伴い、骨粗しょう症や骨折、神経内科の患者さんが増加すると予想している。そこで、以前からリハビリスタッフが学術的で質のいい医療を提供していたため、回復リハビリ病棟の機能を強化するなど、受け入れ態勢を少しずつ整えている。

院内のマネジメントが使命

  2016年3月に就任した当初からベッドコントロールなどは看護師や事務部がイニシアティブをもって実施していたし、職員の経営意識も高かった。しかし、どこか病院全体のモチベーションが落ちていると感じることがあったという。そこで、ミッションやビジョンを全員で作ることを考えた。一般企業であれば、理念などは企業の旗印であるものの、経営者が考えて作るものであるため、なかなか全体には浸透しづらい。しかし、全員が携わって作ったものであれば、考えは浸透しやすいし、目標に向かって進んでいくなどモチベーションが上がると確信していた。ミッションやビジョンを作成するにあたりとった手法は、病院のいいところは?ほかの病院とどう違うか?などの質問を交えた面談行い、SWOT分析を行うというものだ。従業員300名に対して1人30分ずつ時間をとったため、全員終えるまでに半年近くかかったと語る。しかし病院経営をしっかり行っていくためには絶対必要なことだと考え、使命感を持って実施した。また、面談を行ったことでスタッフとの距離が近くなり、今では院長室に愚痴を言いに来るスタッフのためにティッシュや飲み物を置いておかなければならないほど綿密なコミュニケーションがとれるようになった。そうすることで、病院の問題点や要望を聞き出しやすい環境になった。この戦略は大成功し、病院全体のモチベーションが上がったことで、低下しつつあった病床稼働率も改善している。院長は、「みんなで作ったということを大切にしている。いかにスタッフが自分で決めて、目標に向かっていくかが大切だ。そうすることで、院内のモチベーションを上げていった。」と語る。また、並行してSPDや電子カルテを導入するなど変化を与えることで病院が何か変わるのではないかと期待を芽生えさせていった。院内のマネジメントを行い、病院全体の医療の質を上げていった。まさに、「チーム医療の質」が上がったといえる。

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今後の病院経営

 高度急性期の病院で手術をはじめとする急性期治療を行った後の患者さんを受け入れるために、地域連携室を通しての病病連携は今まで通り強化していくが、さらに、自院での急性期治療を必要とする患者さんを受け入れる体制を強化するために、高度急性期に引けを取らない高いレベルの医療を提供していることをアピールして、近隣の病院医師同士の連携を図っていく。また、医療と介護の垣根を崩すために周辺の介護施設へのアピールを強めていきたいとのこと。これを実現させるためにも、患者さん目線に立った安心安全な医療を提供できる「医療の質」と病院が公明正大で職員に働きやすい環境を提供できる「組織の質」、そして最新の医療が提供できる機器や設備を購入できるだけの安定的な収益をあげられる「経営の質」の「3つの質」を高めることが必要と考えているとのことだ。

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